人生の節目の行事とお祝い

人生の節目の行事とお祝いのまとめ

子ども時代から成人、独立、結婚、ご長寿のお祝いまで、人生の様々な節目には思い出に残る特別な日があります。
大切な人達とお祝いする節目の行事を挙げてみました。

◯ お子さまの成長を祝う伝統行事はこちら

入学祝い

入学祝い

江戸時代に寺子屋に入る子供へのお祝いや贈り物が入学祝いの始まりとも言われています。入学式は子どもが新しい社会へ踏み出す第一歩。特に小学校入学は子どもにとっても親にとっても大きな変化の時であり、門出となります。お祝いの仕方など決まったしきたりはないので、子どもの好物を作ったり、新生活に役立つものをプレゼントしたり、温かくお祝いしてあげましょう。

入学祝いに何を贈るか

現代ではごく身内間、親から子へ、祖父母から孫へ、叔父叔母から姪っ子・甥っ子へお祝いするのが一般的です。

【小学校への入学祝いとして現金を贈る場合の目安】

祖父母から ……… 1万円~2万円
親戚から ………… 5000円~1万円
友人知人から …… 1000円~5000円

【小学校への入学祝いとして品物を贈る場合】

入学祝いの贈り物として、祖父母からはランドセルや学習机、ほか文房具などが定番でしたが、現在では世相も反映してプレゼント品も多岐に渡ります。
お稽古ごとに使う「レッスンバッグ」、学校にも持参する「マグボトル」はネーム入り対応のものもあったり、電子辞書や電子メモとして「タブレット端末」なども。図書券やギフトカードも「電子マネー」になったりしています。
自転車やキックボードなども元気いっぱいな新一年生にぴったりな贈り物ですね。

お祝いをいただいたら

お祝いをいただいたら、できるだけ早く受け取った旨を連絡します。特に早めにお祝いをいただいた場合など、内祝いをお返しするまで時間が空いてしまうため、まず電話やお礼状などで感謝の気持ちを先に伝えておきましょう。
入学祝いのお返しは一般的に入学式の後1ヶ月以内を目安に送ります。お子さま直筆のお礼状や入学式の写真を同封するのも良いですね。
内祝いのお返しは、水引は紅白の花結び(蝶結び)、包装は控えめに「内のし」に。表書きは上に「入学内祝」もしくは「内祝」、下にはお子さまの名前を書きます。お返しの相場はいただいたお祝いの1/3〜半額ほどが目安です。

また、貰ったランドセルのお披露目や贈り物へのお返しを兼ねて食事会を催す人もいます。新一年生に直接会えて小学校での様子を聞いたりするのも楽しく、親戚一同でお子さまの新しい門出を応援する気持ちが伝わるお席になることでしょう。


ご一緒に注文されているメニュー:結のかさね/赤飯
結のかさね/赤飯

成人式

成人年齢と成人式

昔の「元服加冠の儀」が成人式の由来とされ、現代では1月の第2月曜日が成人の日として祝日と定められており、各地の市区町村で式典が行われます。
民法上の成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた経緯で、現在選挙権は18歳からに、お酒や煙草は以前と変わらず20歳からとなっています。成人式も20歳の人を対象に開催している自治体が多いようです。
服装は、女性は振袖を着るのがよく見られます。男性は紋付袴や、他の冠婚葬祭の場でも使用できるようにフォーマルスーツを新調する人が多いようです。

以前は晴れ着の新成人が親族宅に挨拶回りをしたりしていましたが、昨今では久々に会えた同級生と旧交を温める事が多いようです。
また、成人式当日ではなくとも20歳を迎えた誕生日などに家族で特別な食事会をするのも記念になりますね。祝い膳を取り寄せたり、大人になった新しい経験として、料亭やレストランなどでお酒を試してみるのも良いでしょう。


おすすめのメニュー
寿司会席膳/暁天(あかつき)

卒業・就職祝い

卒業祝いと就職祝い、どちらで贈る?

卒業祝いと就職祝いは別々に贈るものではなく、どちらか一方で両方の意味を兼ねるのが一般的です。
卒業後に就職が決まっている相手には「就職祝い」を、卒業後の進路がはっきりしていない場合などは「卒業祝い」として贈りましょう。就職祝いを渡すタイミングは入社日の2週間前くらいから〜入社後1カ月以内に、卒業祝いを渡すタイミングは3月末までが目安です。

【卒業〜就職祝いとして現金を贈る場合のお目安】

祖父母から ……… 1~5万円
親戚から ………… 1~3万円
友人知人から …… 1000円~5000円
親戚から ………… 5000円~3万円
知人から ………… 5000円~1万円

就職祝いは「お返し不要のお祝い」という位置づけですので、相手に気を遣わせない範囲で贈ることも大切です。

卒業・就職祝いのプレゼント

新生活で役立つものをプレゼントするのも喜ばれるでしょう。自分で購入するにはちょっと値段が高すぎると感じるようなものを贈るのがおすすめです。
上質な万年筆やボールペン、革製のパスケースや名刺入れ、財布、腕時計など、ずっと使う高価な物を記念として贈るのも良いですね。卒業・就職祝いは、大人にとって成長した子どもを見送る大きな節目です。最適なプレゼントを選んであげましょう。

また、就職活動の頑張りを労い、これからスタートする新社会人生活へのエールの気持ちを込めて、身内で食事会を行うのも良いでしょう。学生時代の締めくくりに、両親と一緒にちょっと贅沢なお料理で祝ってもらうのは素敵な記念になりますね。


おすすめのメニュー
会席膳/胡蝶

ご結納・ご結婚

結納とは

4~5世紀に仁徳天皇の皇太子が結婚する際に妃となる花嫁側に贈り物(納采)をしたことが始まりとされています。互いの家が縁起ものなどの結納品や結納金を取り交わすことで婚約を正式なものとする儀式で、飲食を共にする時の酒や肴を意味する「結い(ゆい)の物」が語源と言われています。
現代では、簡略化した「略式結納」にしたり、もしくは「両家の顔合わせの食事会」に代えて済ませるケースも増加しており、結納のあり方も大きな変化を見せています。
結納をどのような形で行うかは人によって様々。地域ごとのしきたりや両家それぞれの意向もあることでしょう。ご両親の希望も大切にしつつ出席者全員が気持ち良く会食・歓談できる場にしたいものです。

儀式を簡略化した『略式結納』

近年では、仲人が両家を行き来して結納品を届ける伝統的な「正式結納」はほとんど行われていません。両家がホテル・料亭などに集まって結納と会食を行う「略式結納」が多くなっています。結納品と食事会がセットになった「結納プラン」を用意している所もあり、結納の流れや儀式のマナーに通じた専門スタッフが取り仕切ってくれるので安心ですね。一般的に結納金は100万円前後と言われていますが、ほか、50万円など奇数の方が縁起が良いとされています。
当日の服装は、略式とは言え人生の晴れの日の場ですので準礼装(セミフォーマル)以上〜が基本です。男性はスーツ、女性もスーツやワンピース、和装なら訪問着を。新婦となるご本人は未婚女性しか着られない振袖を最後の機会として着る方もいます。ご両家の服装は格を合わせたものになるように事前に申し合わせをしましょう。

両家の顔合わせ食事会

近年増加しているのは、結納品を用意せず両家の顔合わせを結納に代えるもので、記念撮影などがセットになった「顔合わせ食事会プラン」のあるホテルや料亭もあります。両家の親睦を深めるための食事会がメインとなり、合間に婚約記念品(婚約指輪など)を交換してお披露目を行う人もいます。結納より堅苦しくなく和やかな雰囲気でお互いの両親を紹介し合えるのが良い点です。
食事代は従来はご両家で折半されていましたが、現代ではご両親を招待する立場として新郎新婦が負担するケースが一般的になっています。

両家顔合わせをご自宅(ご実家)で

結婚式を挙げる予定のホテルや料亭などで行われることが多い両家顔合わせですが、かつては新婦の家など両家がゆっくり話せる場所が選ばれてきました。周囲や時間を気にせず食事や会話を楽しみたい場合は、自宅での顔合わせもおすすめです。ご自宅でなら外出が困難な家族も顔合わせに参加することが可能になります。
迎える側の負担が大きくなる懸念もありますが、食事だけ近隣での外食にする、または仕出し料理屋からお祝い膳を取り寄せるなど、事前の手配で解決できる部分もあります。家族紹介のしおりを自作してみたり、自分達らしい工夫を気軽に持ち込めますし、相手のお宅を訪ねる機会にもなり、お庭やペットの話など、様々な話題が弾みやすいのも自宅の良い点です。


おすすめのメニュー
お祝い会席膳/幸の扇

地鎮祭・上棟式・新築祝い

地鎮祭と上棟式

家を建てるのは昔も今も人生のビッグイベントです。
地鎮祭は「日本書紀」に記述があり、上棟式は縄文時代にその起源が認められる歴史ある儀式です。

【地鎮祭とは】

空き地の中央に注連縄で結ばれた青竹が立っているのを見たことがある人は多いと思います。地鎮祭は着工前に氏神様に土地を使用する許しを乞い、工事の安全を祈願する神事で、神主を呼び執り行います。
お供え物を用意し、施主も土をおこす穿初(うがちぞめ)の儀式に参加します。式の後にはご近所に工事開始の挨拶に回るのが通例となっています。

【上棟式とは】

上棟式は、建物の骨組みが立ち上がった時に行う、つくり手への労いと無事完成することを祈る式典です。式典後、直会(なおらい)と言われる宴会を開くのがしきたりですが、最近は折詰とお酒のセットをお持ち帰りいただくだけの場合もあります。上棟式をやらない場合も、お昼や休憩時にお弁当やお菓子・飲み物などの差し入れなどがされているようです。

新築のお祝い

家族や親戚、ごく親しい友人など、身近な人が家を建てた時に贈るのが新築祝いです。あまり高価すぎると相手にお返しなど気を遣わせてしまう可能性がありますので、相場に合ったものを選ぶように心掛けましょう。新築祝いは入居してから1〜2か月の間れが良いとされています。

【新築祝いの目安】

親 ………… ~10万円
兄弟姉妹・親戚 …… 1万~3万円
友人 ……… 5000~1万円

親しい人を招いて新居のお披露目会を

いただいた新築祝いの返礼を兼ねて新築お披露目会を開く人もいます。近しい人を招いて新しい家をお披露目し、おもてなしの食事会を催します。
入居してすぐのまだ生活が整わない間は急いでお披露目会を開かなくてもかまいません。暮らしが落ち着いてから、目上の方をお招きする場合は招待状を送るとより丁寧です。親しい友人や親族には電話やメールで気軽に「遊びに来てね」と連絡しても良いでしょう。

「新築祝いをくださった方を家主がおもてなしする」という主旨からすると、お披露目会では手料理をふるまうのが理想的ではありますが、子どもが小さいうちなどはおもてなしの準備も中々大変なものです。ケータリングサービスや仕出し弁当を利用するのもおすすめです。
お菓子など手土産を持参くださるゲストもいるかもしれませんし、メインは宅配、得意料理の一品を手づくりなど、組み合わせて用意するのも良いでしょう。
人数が多い場合などは、手軽につまめる軽食パーティメニューが歓談しやすく便利です。


きらら亭のパーティーメニュー  
フィンガーフードセット・寿司ロール

結婚記念日のお祝い

節目の結婚記念日に特別なお祝いを

結婚記念日は毎年あるものですが、節目の銀婚式や金婚式は、お孫さん達も集まって、ご家族皆さんで祝うのも記念になりますね。

  • 1年目/紙婚式 
  • 25年目/銀婚式
  • 30年目/真珠婚式
  • 40年目/ルビー婚式
  • 50年目/金婚式
  • 60年目/ダイヤモンド婚式


おすすめのメニュー
優菜御膳/撫子

野菜を中心とした心にも身体にも優しい御膳です。
精進料理を基本としながらも魚介類の出汁を使って
旨みたっぷりに造り上げました。

退職・長寿のお祝い

退職後の暮らしを彩る長寿のお祝い

ご高齢の方の長寿をお祝いするようになったのは奈良時代の貴族の間で始まったようです。当時は聖武天皇の「四十賀」が行われていました。現在は寿命も伸び、長寿祝いをするのは60歳の還暦からとなっています。
退職時期と兼ねてするお祝いは、新たな人生の幕開けでもあります。家庭でも長年の労をねぎらってお祝いしましょう。

《 長寿のお祝いと年齢 》

  • 還暦 60歳/暦が一巡するという意味合いから。
  • 古稀 70歳/「人生七十古来稀也」の中国の句から。
  • 喜寿 77歳/「喜」の略字が七と七の字を書く事から。
  • 傘寿 80歳/「傘」の略字が八と十の字を書く事から。
  • 米寿 88歳/「米」の字を分解すると八十八となる事から。
  • 卒寿 90歳/「卒」の略字が九と十の字を書く事から。
  • 白寿 99歳/「百」から「一」を取ると白になる事から。
  • 百寿100歳/百の祝いは「百賀の祝い」とも言う。

おすすめのメニュー
長寿の祝い膳/福禄寿


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